まずユーロ円1時間足のチャートをご覧いただきたい。
さあ今エントリーして30pipsの利益を得たいと考えたなら上と下、どちらにかければ良いのだろうか。
実はこれには明確なサインがある。
トレンドの方向を判断する裏ワザをご紹介しよう。というのが今回の記事である。
上昇トレンドと下降トレンド
上昇トレンドと下降トレンドの定義はこうだ。
ダウ理論によればトレンドは明確なサインが出るまで継続する。
ラス押し(ラス戻り)
最後の最高値(or最安値)をつけた波の起点のことをラス押し(ラス戻り)と呼ぶ。
トレンドはラス押し(ラス戻り)を超えたときに反転する。
上図のようになったとき、はじめて「トレンドが転換するかも」という目線が生まれる。
ではここからチャートはどのような形を形成するのだろうか。
答えは明確である。
「押し目」をつけてから上昇に転じる。
この記事の最初の問いの答えは「下」であったということだ。
トレンド転換のダマしの形
30分足以上のラス押しでよくある往復ビンタの形がこれだ。
4点切り下げの下降トレンドのラス戻りを上抜けて目線がしっかり上昇トレンドに向いてから押し目をつけた局面。
分かりやすいロングの形だがこの後大きな下落になっている。
実はこの形はトレンド転換時初期によく見られる形なのだ。
この直前、上昇トレンドが反転していることが見て取れる。
実は上昇トレンドが反転して下降トレンドの目線に変化した局面だったのだ。
すなわちこの局面は戻り売りを狙っている。
短期的にはダマしのようにも見えるがさらに一段階引いて見てみるとトレンドフォローの形になっていることが分かるだろう。
ラス押しのラインが上値の抵抗線として働いているのがわかるが、この形の戻りはそれだけだとまだ少し甘い。
もう一段の戻りが入って下落の流れが作られている。
もう一つ踏み込んでみると「戻りはなぜここで止まったのか」と言うことである。
戻りが止まる理由
ネックラインまで戻っていないため戻りが甘いと考えられる。
しかし、ネックラインまで戻らない相場は下落が強い相場によく見られるためこれだけからネックラインまで戻りが必ず入る、ということは言えない。
さらに戻り値がネックラインを超えてしまっていることからもネックラインだけが原因ではない。
そこで短期の上昇トレンドとしてこのチャートを分析すれば3波の形成を見つけることが出来る。
3波目の伸びは調整2波と同じ長さだけが伸びることがある。(チャート中V字)
今回はこれがピタリと当たる。
またこのラインは下降トレンドの長い陰線が作られた足の始値と一致する。
かなり複雑な形だがなかなか辻褄の合う戻りになっているのではないだろうか。
さあ今日も相場観を養おう。
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