チャートの天井と大底を予測出来たらいいのにな…
「ここが大底!みたいに。ピンポイントで。」
と、思っていたら実はその予想が精度良く当たる理論がある。サイクル理論である。
- さっぱり聞いたこともない
- 一度くらい耳にしたことがある
- あれは後付けの理論だ
色んな意見があるかも知れないが、極めてシンプルで再現性の高い理論である。
かく言う筆者もついこないだまで「よー分からん」と思って深く調べないでいた。ひょんなことから詳しく勉強してみたらこれが案外、めちゃくちゃ使える理論だったので共有したい。
この記事ではサイクル理論の基本的な内容である周期とオーブ(誤差)について説明する。これを読めば天井と大底を時期を推定できる大局観を身につけられる。
ロング優勢相場かショート優勢相場かを簡単に予想出来るのであなたのトレード力はかなり向上するに違いない。
それでは!
1.サイクル理論とは
「安値から安値を1つのサイクルとして相場はこの周期が繰り返されて出来ている」という考えにたって出来た理論のことである。
最大の特徴は、
日足のサイクルはローソク足約40本分
4時間足のサイクルはローソク足約70本分
もちろんこれに当てはまらないこともあるが、後で紹介するオーブ(許容範囲・誤差)を加味すれば8割がこのサイクルに当てはまると言われている。
2.オーブの概念|±1/6の許容範囲
全ての相場において週足はローソク足18本目に底をつけるわけではない。
15本目のときもあれば20本目のときももちろんあるのだ。
そこで、この誤差のことをオーブと呼ぶ。オーブは平均周期の±1/6とされているから
日足のサイクルは約34~46本分
4時間足のサイクルは約59~81本分
この間で底をつけてサイクルの1周期が終わる可能性が高い。
つまり前の底からローソク足を数えて、次の底になりそうな時期に近づくとき「安くなれば買い増し」していくだけでかなりの勝率で勝てる、ということだ。
3.ライトトランスレーションとレフトトランスレーション
サイクルの形(パターン)には2つの形がある。
それがライトトランスレーションとレフトトランスレーションである。
1,ライトトランスレーション
上昇トレンドで見られやすい形でサイクルの後半で高値をつける。サイクルの終点は始点より切り上げる形となる。
2,レフトトランスレーション
下降トレンドで見られやすい形でサイクルの前半で高値をつける。サイクルの終点は始点より切り下げる形となる。
4.数え方の例
ドル円の日足で実際にサイクルをカウントしてみる。
緑がライトトランスレーション、黄がレフトトランスレーションだ。
最初のライトトランスレーションだけオーブ(誤差)をはみ出しているが、レフトトランスレーションについてはオーブ内にきちんと収まっている。
5.サイクルの内包|フラクタルな相場
「相場はフラクタル」という言葉を聞いたことがあるかもしれないが、サイクル理論ももちろんフラクタルだ。
週足の1サイクルは日足の2~3サイクルで作られるし、その中の日足を見てみると4時間足の2~3サイクルで作られていることが分かる。
4時間足の周期は日足で数えると10~14本程度になる。
上のチャートを見ても分かる通り、日足の1サイクルを大体4等分したくらいで1つの4時間足サイクルが完成しているのだ。
6.追記
4時間足と日足のサイクル周期は毎日数える習慣をつけた方がいい。
デイトレードをしていると、15分足→5分足→1分足と見える範囲はどんどん狭くなって「一体ロングとショートどちらで攻めたらいいのか分からなくなる…」みたいなことが頻発する。
前の底から数えて日足10~14本目は底になりやすいからまだ高い位置にある場合は売りが優勢だし、直近安値を割ってきているならそろそろ買いが優勢になりやすい。
一日の始めに確認しておくと、一日のトレード計画も立てやすいだろう。
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